おおた鍼灸院 大森

不妊症で悩む夫婦の約半分は男性不妊です|大森駅の鍼灸院が解説

こんにちは!おおた鍼灸院 大森の太田です。今回は「男性不妊」についてお話しします。

「赤ちゃんができない原因は女性側にある」と思っていませんか?
実はそれは大きな誤解なんです。世界保健機関(WHO)の調査によると、赤ちゃんができにくいカップルの約半数は、男性側にも原因があることがわかっています。

私は体の悩みに関わる仕事を19年続けてきました。その中で、「もっと早く知っていれば…」と後悔する男性の方々をたくさん見てきました。この記事を通じて、男性不妊について正しく知り、対策を始めるきっかけになれば嬉しいです。

男性不妊って何?年とともに変わる元気な精子の数

男性も年齢とともに、赤ちゃんをつくる力(妊孕力)が下がっていきます。精子の場合、年を取るにつれて、数、元気さ(運動率)、形の良さ(正常形態率)が減っていくんです。
研究によると、30代の男性と比べて50代の男性は:

精液の量:3〜22%少なくなる
元気に泳ぐ精子の割合:3〜37%減る
形の整った精子の割合:4〜18%減る

「まだ若いから大丈夫」と思っている方も多いのですが、実は精子の質は20代後半から少しずつ下がり始めるんです。当院に来られる患者さんからも「もっと早くから気をつけておけば良かった」という声をよく聞きます。

不妊の原因、男性と女性どっち?実は両方かも

2017年に世界保健機関(WHO)が調査したところ:

男性と女性の両方に原因がある場合:24%
男性だけに原因がある場合:24%

つまり、赤ちゃんができにくいカップルの48%(約半数)は男性側にも原因があるということです。
当院でも、「妻だけが婦人科に通っていたけど、なかなか結果が出ないので自分も検査してみたら問題があった」という男性の方が少なくありません。

精子が弱くなる原因|熱と締めつけが大敵

精子はどこで作られると思いますか?それは「睾丸(こうがん)」と呼ばれる、男性の体の外側にある袋の中です。精子は約72日かけてじっくり育ちます。
なぜ睾丸が体の外側にあるかというと、精子は熱に弱いため、体の中の熱から守るためなんです。
これを考えると、以下のような習慣がある方は注意が必要です:

✳️ サウナや熱いお風呂が好きな方
✳️ ノートパソコンを膝の上に置いて長時間使う方
✳️ 料理の仕事で火を扱う方
✳️ 自転車に長時間乗る習慣がある方
✳️ きつめの下着を着けている方

実際に当院では、サウナ好きの男性が、サウナの回数を減らしただけで精子の状態が良くなったケースもあります。

また、お酒の飲みすぎやストレスも精子の元気さを大きく下げます。当院の患者さんで、奥さんの卵子を取る前日に飲み会で大量にお酒を飲んでしまい、元気な精子がほとんどいなくなってしまった方もいました。

「精子を溜める」は正しい?|長すぎても短すぎてもダメ

「精子は溜めた方が良い」と思っている方も多いのですが、実はそれも間違いなんです。人工授精や体外受精の前に「精子を出さない期間」(禁欲期間)が必要ですが、その期間は3日以上6日未満が良いとされています。

なぜなら、精子を長く溜めすぎると、精子の質が悪くなり、「活性酸素」という物質が増えて精子にダメージを与えてしまうからです。これを「DNA断片化」と呼びます。
わかりやすく言うと、精子の設計図(DNA)が壊れてしまい、受精しても赤ちゃんに育ちにくくなるんです。

当院に通われているAさん(38歳)は、「先生に適切な禁欲期間を教えてもらって、精子の状態が良くなりました」と喜んでおられました。

男性不妊の3つの原因|わかりやすく解説

男性不妊の原因は大きく分けて3つあります:

1. 精子を作る力が弱い(製造機能障害)

睾丸の上にある血管が太くなる「精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)」が不妊の原因として一番多いです。これは血管にこぶができて、睾丸の中に血液が逆流し、睾丸の温度が上がって精子を作る力が弱くなる状態です。
症状としては:

✳️ 精子の数が少ない
✳️ 元気に泳ぐ精子が少ない
✳️ 形がおかしい精子が多いなど

当院では、はりときゅう(鍼灸)治療で血の巡りを良くすることで、この症状を和らげるお手伝いをしています。

2. 勃起や射精の問題(性機能障害)

勃起がうまくいかない、射精がうまくできないなどの問題です。心の問題や体の問題など、様々な原因があります。中には精液が膀胱に逆流する「逆行性射精」という状態もあります。

3. 精子の通り道がつまっている(精路通過障害)

精子が作られても、出てくる道がつまっていて精子が出てこない状態です。

男性不妊の検査|何が正常な精子?

精液検査

精子の量、元気さ、数を確認する検査です。体調によって変わることがあるので、1回目の結果が悪くても、2回目で変わることもあります。

世界保健機関(WHO)が示す、赤ちゃんができる可能性がある最低ラインの数値はこちらです:

検査項目基準値わかりやすい説明
精液量1.4ml以上小さじ1杯弱
精子濃度1600万/ml以上1mlの中に1600万匹以上
運動率42%以上元気に泳ぐ精子が42%以上
総運動精子数1638万以上元気な精子の総数
正常形態率4%以上形が整った精子が4%以上

当院では、精液検査の結果をもとに、はりときゅう治療で精子の質を良くするお手伝いをしています。

精子が少ない・いない状態について

精子が少ない(乏精子症)

世界保健機関(WHO)の基準では、精子の数が1mlあたり1600万匹より少ない状態を「乏精子症」と呼びます。生まれつきの原因と、後から起こる原因があります。

精子がいない(無精子症)

男性不妊の10人に1人は精子が全く見つからない「無精子症」と言われています。

精子の通り道がつまっている「閉塞性無精子症」と、精子を作る力が弱い「非閉塞性無精子症」の2種類があります。
非閉塞性無精子症は、生まれつきの原因や病気の治療の影響で起こることが多いです。

ただ、「無精子症」と言っても全く精子がない訳ではなく、一部残っていることもあります。

はりときゅう治療で精子の質が良くなった実例

当院では、男性不妊に対して東洋医学の考え方からアプローチしています。はりときゅう治療には以下のような効果が期待できます:

✳️ 血の巡りを良くする:
睾丸の周りの血流を良くして、精子が育つ環境を整えます。

✳️ ホルモンのバランスを整える:
自律神経を整えることで、ホルモンの分泌を正常にします。

✳️ ストレスを減らす:
ストレスは精子の質に大きく影響します。はりときゅうは自然な方法でストレスを減らします

当院に通われているBさん(42歳)は、「半年間のはりときゅう治療で、元気に泳ぐ精子の割合が15%から38%まで良くなりました。今、妻の妊娠がわかって本当に嬉しいです」と喜びの声を聞かせてくれました。

男性不妊を改善する5つの生活習慣

当院では、はりときゅう治療と一緒に以下のような生活習慣の改善もアドバイスしています:

1. 睾丸を熱から守る

精子は33〜34℃の温度で一番元気に育ちます。熱いお風呂やサウナは週に1〜2回程度にして、ノートパソコンは膝の上ではなく、テーブルの上で使いましょう。

2. タバコとお酒を控える

タバコを吸う人は吸わない人に比べて精子の数が約22%少なく、元気に泳ぐ精子も約13%少ないという研究結果があります。

お酒も飲みすぎると精子の質が下がるので、週に2〜3日は「お酒を飲まない日」を作りましょう。

3. バランスの良い食事を心がける

亜鉛(牡蠣、レバー、ナッツ類)、ビタミンE(アーモンド、ひまわり油)、ビタミンC(みかんやレモンなどの柑橘類、ブロッコリー)などの栄養素は精子の質を良くするのに役立ちます。

4. 適度な運動をする

週に3〜4回、30分程度の軽い運動(ウォーキングなど)は血の巡りを良くし、ホルモンのバランスを整えるのに効果的です。ただし、長時間の自転車は睾丸を圧迫するので避けましょう。

5. ストレスをためない

長期間のストレスは男性ホルモン(テストステロン)を減らします。深呼吸、趣味の時間など、自分なりのストレス発散法を見つけましょう。

当院での男性不妊治療の流れ

①まずはお話を聞きます:お悩みや検査結果、生活習慣などを詳しくお聞きします。
②体質をチェック:脈や舌の状態を見て、東洋医学的な体質を判断します。
③あなただけの治療プラン:一人ひとりの状態に合わせたはりときゅう治療を行います。
④生活習慣のアドバイス:日常生活での改善点をお伝えします。
⑤定期的な経過観察:治療効果を確認しながら、必要に応じて治療計画を調整します

患者さんの喜びの声

「妻だけが婦人科に3年間通っていましたが、なかなか妊娠しませんでした。思い切って自分も検査したところ、元気に泳ぐ精子が少ないことがわかりました。おおた鍼灸院での治療を始めて4ヶ月、精子の状態が良くなり、先日妻の妊娠がわかりました。もっと早く知っていれば…と思いますが、先生のおかげで夢が叶いました。」(Cさん・36歳)

「最初はハリが怖くて迷っていましたが、太田先生の丁寧な説明と優しい施術のおかげで安心して通えています。精索静脈瘤があると診断されましたが、手術せずに様子を見ている状態です。はりときゅう治療を始めてから精液検査の数値が良くなり、今は自然妊娠を目指しています。」(Dさん・40歳)

よくある質問

Q: 男性不妊の検査はどこで受けられますか?

A: 泌尿器科や男性不妊専門クリニックで受けることができます。大田区周辺では、東邦大学医療センター大森病院や近くの不妊治療クリニックで検査できます。
検査結果をお持ちいただければ、当院でもはりときゅう治療の参考にさせていただきます。

Q: はりは痛いですか?

A: 「はり=痛い」というイメージをお持ちの方は多いですが、当院では髪の毛くらいの細さのはりを使い、痛みを最小限に抑える技術を大切にしています。多くの患者さんが「思ったより全然痛くない」と驚かれます。

Q: 何回くらい通えば効果がありますか?

A: 人によって違いますが、多くの方が2〜3ヶ月(6〜12回の施術)で何らかの変化を感じられます。精液検査の数値が良くなるのは3〜6ヶ月程度かかることが多いです。

当院では、初回の施術後に「どのくらいの期間、どのくらいの頻度で通院が必要か」について、症状に合わせた見通しをお伝えしています。

こんな方におすすめします

私の経験から、はりときゅう治療は特に以下のような方に効果的だと感じています:

✅ 精液検査で数値が基準より低いと言われた方
✅ 精索静脈瘤と診断された方
✅ 薬や手術に抵抗がある方
✅ 自然な方法で精子の質を良くしたい方
✅ パートナーと一緒に赤ちゃんづくりに取り組みたい方
✅ 病院での治療と一緒に行いたい方

おおた鍼灸院 大森へのアクセス

初めての方でも安心して来院いただけるよう、丁寧なカウンセリングを心がけています。帯状疱疹後神経痛で、お悩みでしたらご相談ください。

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京浜東北線大森駅・徒歩4分

143-0023
東京都大田区山王2丁目727号旭ビル1階

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土日祝 9:00〜17:00
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私の想い:患者さんの笑顔が私の原動力です

私自身も腰痛、耳鳴り、扁桃炎、喘息、自律神経失調症で悩み、長い間薬を飲んだり手術を受けたりしました。その時は家族にも心配をかけ、将来への不安、生活の不安、家族への不安を痛感しました。

同じ悩みを持つ方の力になりたいと思い、この仕事を選びました。特に赤ちゃんを望むカップルの支えになれることは、私にとって大きな喜びです。

「先生のおかげで子どもを授かりました」という言葉をいただくたび、この仕事を選んで本当に良かったと思います。

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