おおた鍼灸院 大森

円形脱毛症の原因は?|突然の抜け毛に、心も体も整える鍼灸の力

ある朝、髪がごっそり抜けていた——

「朝、鏡の前に立った瞬間、ゾッとしました。髪を束ねようとしたら、手に大量の髪が……。慌てて頭を触ったら、指に感触がない。見てみると、500円玉くらいのハゲがぽっかり。まさか自分が円形脱毛症になるなんて——」

こうして当院にいらしたのは、30代の女性・Kさん。子育てと仕事の両立、実家の介護、睡眠不足とストレスが積み重なった生活。病院で「円形脱毛症」と診断されたものの、薬だけでは心も体も安心できなかったといいます。

「髪が抜けただけ」では済まされない、見た目の不安、外出を避けたくなる気持ち、自信の喪失——。円形脱毛症は、心と密接に結びついた症状でもあるのです。

こんにちは! おおた鍼灸院 大森の院長・太田です。今回は円形脱毛症についてお話をします。

円形脱毛症とは? 原因・症状をやさしく解説(種類・進行・原因をやさしく解説)

円形脱毛症にはいくつかの種類があり、症状の出方や重症度にも違いがあります。ここでは代表的なタイプをご紹介します:

円形脱毛症にはどんな種類があるの?

種類症状
単発型円形または楕円形の脱毛が1か所に生じるタイプ。500円玉ほどの大きさから、大きなものではレモンケーキほどの脱毛班になることもあります。
多発型脱毛班が複数できる状態で、単発型から移行することも多く、繰り返す傾向があります。
蛇行型側頭部や後頭部を帯状に沿って脱毛が進む珍しいタイプ。
全頭型頭部全体の髪が抜けてしまう状態。多発型から進行してなることが多いです。
汎発型髪の毛だけでなく、眉毛、まつ毛、体毛まで抜ける重症タイプ。

いずれのタイプも、初期段階では軽症に見えても、急速に悪化することがあるため、早期の相談と対応がとても重要です

放っておくとどうなる? 円形脱毛症の進行と悪性化

急速に広がる「悪性化」のリスク

円形脱毛症は、最初は小さな1〜2か所の脱毛班で始まっても、ある日突然、頭部全体や体毛にまで広がることがあります。これがいわゆる「悪性化」と呼ばれる状態です。

悪性化すると、短期間で頭髪がすべて抜ける「全頭型」、さらには眉毛やまつ毛、体毛、ひげまで抜けてしまう「汎発型」に進行する場合もあります。

この段階に至ると、治療には強力な「ステロイドパルス療法」が選択肢となりますが、体への負担も大きく、医療費も高額になるケースが多いです。中には、AGAクリニックでの治療に年間70〜80万円近くかけている方もいます。

それでも、どの治療法が確実に効くのかは人それぞれで、エキシマレーザーや鍼灸などを併用しながら、少しずつ回復していくのが実情です。

重症化する前に、できることを

当院では、まだ軽症の段階からサポート可能です。「様子を見よう」と思っているうちに進行してしまうケースも多いため、少しでも気になる脱毛がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

「最初は1か所だけだったのに、気づいたら頭全体に広がっていた」——そんなケースも少なくありません。円形脱毛症が短期間で広範囲に広がる状態を「悪性化」と呼び、重症化すると治療に年単位の時間を要することもあります。

特に、ステロイドパルス療法が必要なレベルになると、体への負担や費用も大きくなります。最近ではAGAクリニックやレーザー治療と併用し、鍼灸を取り入れる方も増えています。

当院では、そうした「まだ病院に行くほどではないけど、不安……」という段階からサポートが可能です。まずは今の状態を知り、適切な対処をすることが、重症化を防ぐ第一歩です。

 

円形脱毛症はなぜ起こるの?そのメカニズム

円形脱毛症は、医学的には「自己免疫疾患」と呼ばれるカテゴリーに含まれます。自分の体を守るはずの免疫システムが、誤って自分の髪の毛の根(毛包)を攻撃してしまうことで、毛が抜けてしまうのです。

何が引き金になるの?円形脱毛症の主な原因

  • 強いストレスや精神的ショック

  • 睡眠不足、過労、栄養不足

  • 出産後や病気・手術の回復期

  • アトピー体質や甲状腺の疾患など

つまり「これが原因」と言い切れることは少なく、心身のバランスの乱れが引き金になることが多いのです。

どんなふうに抜ける? 症状のチェックポイント

  • 円形(500円玉〜手のひら大)の脱毛斑が突然できる
  • 脱毛部分の皮膚はツルツルしていて、かゆみや痛みは少ない
  • 一か所だけでなく、複数箇所に同時に出ることも
  • 爪がボコボコする「ネイルピッティング」が見られることも

 症状には個人差があります。軽い人は一箇所だけで自然に治ることもあれば、繰り返したり、頭全体、眉毛やまつ毛、体毛まで広がるケースもあります。

病院での治療だけで十分?薬に頼るだけでは不安なあなたへ

皮膚科では主に以下のような治療が行われます:

  • ステロイド外用薬、注射

  • ミノキシジル外用薬

  • JAK阻害薬(重症例)

これらの治療は「免疫の異常な反応を抑える」ことを目的としていますが、

  • 再発の可能性が高い

  • 副作用や皮膚への刺激が強い場合もある

  • 精神的なストレスや生活習慣の乱れは治らない

という側面があります。

当院にご相談に来られる方の多くが、 「皮膚科の薬だけでは気持ちがついていかない」 「根本的に体質から改善したい」 という声をお持ちです。

鍼灸だからできる“心と体の根っこ”へのアプローチ

鍼灸は「もうひとつの選択肢」

「皮膚科で注射や塗り薬、飲み薬を続けて半年経つけど、一向に髪が生えてこない……」

このような不安を抱えたまま、当院にご相談に来られる方はとても多くいらっしゃいます。薬を使っても改善しないとき、「このままずっと治らないのでは」と焦りや落ち込みが強くなってしまうものです。

そんなとき、鍼灸は“もうひとつの選択肢”として大きな力を発揮します。

鍼灸のメカニズム|血流と免疫への働きかけ

とくに単発型・多発型の円形脱毛症には鍼灸が効果を発揮しやすく、当院でも多くの回復例があります。

鍼灸がなぜ有効なのか——それは、局所の血流改善と免疫調整に優れているからです。

鍼を刺した反応で皮膚が赤くなる「軸索反射」という現象が起き、毛細血管が拡張して血流が盛んになることで、毛母細胞の分裂が促されます。また、鍼を“異物”と判断した免疫が鍼に反応することで、本来過剰に攻撃していた毛包への反応が分散され、毛包への攻撃が弱まり回復に向かうと考えられています。

これはまさに「体に働きかけ、体自身が治る力を呼び覚ます」という鍼灸の本質です。

実際、多くの方が施術を始めて3〜4か月目頃から発毛の兆しが見え始めます。すべての人に確実とは言い切れませんが、他の治療法と並行することで、体質改善と症状の緩和をサポートできる可能性が高まります。

おおた鍼灸院の想いと2本柱の治療軸

これはまさに「体に働きかけ、体自身が治る力を呼び覚ます」という鍼灸の本質です。

実際、多くの方が施術を始めて3〜4か月目頃から発毛の兆しが見え始めます。すべての人に確実とは言い切れませんが、他の治療法と並行することで、体質改善と症状の緩和をサポートできる可能性が高まります。

おおた鍼灸院では、円形脱毛症に対して、症状の「原因」だけでなく、そこに至る「背景」と「心の不安」にも深く向き合います。

私自身、かつて自律神経の乱れや長期の服薬、手術を経験し、心身の不調に悩まされていた時期がありました。将来のことが見えず、不安で夜も眠れなかった時期、そして家族の支えにも助けられた日々——だからこそ、今まさに悩んでいるあなたに、ただの技術や知識だけでなく「寄り添う気持ち」を届けたいと思っています。

そうした思いから当院では、以下の2つを軸に施術を行っています。

東洋医学に基づいた鍼灸施術

体質や自律神経の乱れを整え、気・血の巡りを改善します。髪は「血の余り」とも言われ、体の内側の健康状態がそのまま髪の質や成長に表れます。ストレスで乱れた呼吸や睡眠、胃腸の不調など、鍼灸によって少しずつ本来のリズムを取り戻していくのです。

スーパーライザー(直線偏光近赤外線治療器)の併用

当院が誇るもうひとつの施術がこの光線機器です。照射した部位を温かく刺激しながら、神経の興奮をやわらげ、免疫の暴走を穏やかにします。特に、円形脱毛症では「自己免疫の誤作動」が原因とされるため、こうしたアプローチが効果を発揮するのです。

このスーパーライザー療法は、日本皮膚科学会『円形脱毛症診療ガイドライン(2017)』でもステロイド療法と同じ「C1(行ってもよい)」に分類されており、医療的にも一定の効果が認められている手法です。

当院では、これら2つの施術を患者さま一人ひとりの体調や生活背景に合わせて組み合わせ、最適な形で提供しています。症状を治すだけでなく、「その人らしさ」を取り戻すこと——それが、おおた鍼灸院の目指す治療です。

実際の施術内容(一例)

  • 体質の問診と脈診・舌診:冷えやのぼせ、胃腸の働き、睡眠の質などを多角的に分析します。

  • ツボ刺激と鍼灸によるバランス調整:ストレスで偏った気の流れを整えます。

  • スーパーライザーによる温熱刺激:頭皮や神経の興奮部位に光線を照射し、血流と免疫の鎮静を図ります。

  • お灸や吸玉の併用:必要に応じて体の深部を温め、めぐりを促進します。

施術はほとんど痛みを感じることはなく、むしろ眠ってしまうほどの心地よさ。安心して受けていただけます。

実際の症例紹介:半年で発毛した30代女性のケース

Kさん(冒頭の患者さま)は、はじめ不安そうな表情で来院されました。

  • 初診時:後頭部に500円玉大の脱毛斑が2箇所。ストレス・寝不足・胃腸の不調が明らか。

  • 鍼灸治療:週1回の通院を3か月、その後2週間ごとに減らして6か月通院。

  • 同時に:栄養指導、睡眠習慣の見直し、軽い運動の提案も行いました。

  • 経過:3か月後にうぶ毛が生えはじめ、6か月後には脱毛斑がほとんど目立たない状態に。

「髪が戻ってきたこと以上に、気持ちが前向きになったのが嬉しい」との声をいただいています。

今日からできるセルフケア|心と体を整えるためにできること

  1. 頭皮を温める:血流が滞ると毛根に栄養が届きにくくなります。帽子や蒸しタオルで優しく温めることで、血行を促進し、育毛環境を整えましょう。

  2. バランスの良い食事:髪の材料となるたんぱく質をはじめ、鉄分・亜鉛・ビタミンB群・ビオチンなどを意識して取り入れると良いです。加工食品を減らし、なるべく自然な食材を選ぶこともポイントです。

  3. 深い呼吸と瞑想:交感神経の緊張が続くと免疫も過敏になります。腹式呼吸や5分間の瞑想を毎日取り入れることで、副交感神経が優位になり、心身の安定につながります。

  4. 睡眠の質を高める:成長ホルモンは眠っている間に分泌され、髪の成長を助けます。夜更かしやスマホの使用を避け、就寝前にぬるめのお風呂やストレッチを取り入れると良い睡眠につながります。

  5. “今できること”に集中する習慣:将来への不安にとらわれず、今日のケアを一つずつ丁寧に行うことで、心の安定も生まれます。前向きな気持ちが回復の第一歩です。

よくある質問

Q: どのくらいの期間で効果が出ますか?

A: 個人差がありますが、3か月ほどでうぶ毛が生えてくる方が多いです。体質改善も含めると、6か月〜1年ほどを目安に見ていただくと良いでしょう。

Q: 痛みはありますか?

A: 鍼は非常に細く、蚊に刺された程度の刺激です。施術中に眠ってしまう方も多く、むしろリラックス効果が期待できます。

Q: 鍼灸だけで治りますか?

A: 個人差はありますが、多くの方が3〜5回の施術で何らかの変化を感じられます。長期間続いている痛みの場合は、10回程度の施術が必要なケースもあります。

Q: 子どもや高齢者でも受けられますか?

A: はい、年齢に応じたやさしい施術を行います。小児鍼(刺さない鍼)などもご用意しています。

Q: 健康保険は使えますか?

A: 鍼灸は基本的に自費診療となりますが、医師の同意書がある場合には一部保険適用が可能なケースもあります。詳しくはお問い合わせください。

おおた鍼灸院 大森へのアクセス

おおた鍼灸院 大森
《アクセス》

初めての方でも安心して来院いただけるよう
丁寧なカウンセリングを心がけています。

🚶 アクセス:
京浜東北線大森駅・徒歩4分

143-0023
東京都大田区山王2丁目727号旭ビル1階

🕒 営業時間:平日  9:00〜19:00
土日祝 9:00〜17:00
🚫 定休日:水曜日・木曜日

ご予約・お問合わせはこちらから

ご予約・お問合わせは
こちらからどうぞ

お電話

LINE

メール

お電話

LINE

メール

さいごに|あなたの髪と心が、ふたたび輝くように

円形脱毛症は、見た目だけでなく心にも大きな影響を与えるものです。一人で悩む時間が長くなるほど、回復への一歩は遠のきます。

私たち鍼灸師は、髪だけでなく、心と体のつながりを大切にしながら、あなたの「本来の力」を引き出すお手伝いをしています。

「誰かに話を聞いてほしい」「少しでも前向きになりたい」そんな気持ちを、まずは私たちに聞かせてください。

髪が、心が、ふたたび輝く毎日を取り戻すために——

大森で、いつでもあなたをお待ちしています。

上部へスクロール